これが日本の住宅の現状であることに問違いはありません。この問題は非常に奥が深く、それだけで1附の本が出せるほどですが、あまりに専門的であるため、ここでは基礎知識だけに留めておきたいと思います。より専門的に勉強してみたいという方は、某作家の「ハウスメーカーと官僚がダメにした日本の住宅」を手に収ってみてください。なぜリフォーム業界という、実は日本特有のものが存在するのか。なぜ輸出大国日本でありながら、建築材料は輸出されないのか。そんなことが大変わかりやすく書かれており、住宅業界に対する考え方が変わる一冊です。では、皆さんが「丈夫で長持ちする家」をつくるために、まずは基本中の基本である、家を建てる際に知っておきたい「工法」について説明します。日本の伝統的な建築方法が在来工法です。木造軸組工法とも呼ばれるこの工法では、まず基礎に木の土台を乗せ、その上に木の柱を立てて骨組みをつくります。さらに筋交いなど、斜めに入れた木材で骨組みを補強しながら、強い家をつくっていきます。日本では最もよく使われる工法ですから、つくれる技術を持っている職人さんがたくさんいること、間取りなどの自由度が高いということ、そしてコストダウンもしやすいことなどがメリットとして挙げられます。壁で建物を支えるのが2×4工法です。北米で生まれたこの工法では、2インチ×4インチサイズをはじめとする規格品の木材と、塗となる合板を組み合わせて建てていきます。面として耐震性を確保するため、阪神大震災などを機に、「2×4は強い」というイメージがつきました。輸入建材で家をつくるときは、多くの場合は2×4で施工されます。あらかじめ工場で製作した建物の部材を現場で組み立てていくのが、工場や倉庫などにも用いられるプレハブ工法です。施工の合理化により工期を短縮することができますが、部材の多くが規格化されているため、設計の自由度は低いと言わざるを得ません。一部のハウスメーカーなどで採用されている工法です。よく倉庫や工場、体育館などに使われています。広い空間を必要とする建物を建てるとき、その優位性を強く発揮します。マンションなどに多く用いられる鉄筋コンクリート造や、一般住宅には滅多に使用されませんが、鉄骨鉄筋コンクリート造重量鉄骨造などの工法もあります。人手ハウスメーカーの中には、耐震性能など、工法による優位性をうたうところもありますが、実際のところは「住宅」という建造物で考えた場合、現代の建築技術ではそれほど気にすることはないと考えられます。